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【入金真綿】と表示していると、「金が入っているの?」と、ご質問を受けることがありますが、金は含みません、あしからず。
諸説あるなかでも、慶長年間に大判・小判を包む用途という説が一つ。
高品質の故に、買い手が競って前金を出して取引されたから、という説が一つ。
どちらにしても、古来良質で名を馳せたのことから命名されました。

現当主は四代目の 石川 隆 。
『純国産上繭』、『地元産繭』、『笹繭』、『小石丸』、『生糸』、『入金袋真綿』、『入金角真綿』、『入金真綿布団』、『吹留真綿』、『入金真綿ベスト』、『入金真綿半てん』、『入金真綿膝がけ』、『入金真綿枕』、『入金背負い真綿』、などをオリジナル製造しております。

皮膚感覚と云いますか、裸で湯船にさぶりと入浴したとき、全身の肌が包みこまれる、あの、幸福感に充ちた皮膚感覚に似ています。
なぜかと云えば、肌とほとんど同じアミノ酸組成の動物性タンパク質だからです。

肌は20種類のアミノ酸構成ですが、絹は18種類で、ほとんど変わりません。どれほど科学が進歩しようと、この千年来、絹を凌駕する線維素材は出現していません。
それは、触れてみれば、感覚として、たちどころにわかるんです。
とかく、本物というものは、その付加価値の故に真似され易いのですが、真綿の製造だけは、21世紀になろうと機械化できません。それだけに、伝統を守ると簡単に言えるほど、生易しくはないんです。
繭を準備します。
【入金真綿】の製法として、屑繭を使わず、品質の良い上繭だけを選別します。品質の良くない繭が混ざれば、真綿の品質も悪くなりますから、丹念に汚れたり、歪んだりした屑繭を取り除きます。
【本場結城紬】の主原料となる所以です。
夜明け前から約4時間をかけて柔らかく煮解します。
絹糸と絹糸を接着するセリシンという膠質(にかわしつ)の物質を取り除くのです。
使用する繭には、熱処理した[乾繭]と、希少な非熱処理の[生繭]とあり、煮繭には、高い技術が要求されます。
袋真綿。
国産唯一の伝統技法で、福島県伊達市保原町だけで代々継承されています。糸引き一年、綿掛け三年と云われる、高難易な技法ですが、真綿としての品質は極上です。
【入金袋真綿】が、【本場結城紬】の主原料となるのには、それだけの理由があります。繭糸の絡み具合、厚さ、解れ易さが均整なので、細い繭糸が揃って引き出せるからです。
同じ品質を角真綿に求めるなら、四辺を厚くしない高度な技能が必要です。
中国産の帽子真綿(三角形)は、道具に頼る製法上の厚みムラが激しく、結城紬の原料に成り得ません。
【入金袋真綿】を用いて、厚みムラが無いよう、手作業で丹念に重ねる、大変に根気の要る作業です。
一枚に約130個の繭が使われ、約40gと軽量で、これを、背中に当てるときは、そのまま使います。真綿は圧縮されるのでモコモコ感がありません。
マフラーとして、サポーターとして、また、カットして肘や膝の患部に巻くなど、広く活用できます。
◆HP製作[JUN YAMAMOTO]
◆資料[(財)日本真綿協会DVD【真綿】、
(財)日本真綿協会【真綿と紬】、
東京農工大学付属図書館DVD【新版VR浮世絵展示室】
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