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絹の特徴
安眠への好条件

  1. 肌に優しく快適です。
  2. 夏爽やかで冬暖かくオールシーズンお使い頂けます。
  3. 薄く手曳いた真綿を幾重にも重ねているので密着度が高く、中綿もちぎれません。
  4. 燃え難くく、有毒なガスを発生しません。
  5. 長々糸のためわた埃があまり出ずホコリやチリを寄せ付けません。
  6. 絹は静菌性のため雑菌の繁殖が抑えられ衛生的です。

お手入れ

  1. 風通しの良い日陰に干してください。
  2. 強く叩くと繊維が千切れるので強く叩かないでください。
  3. 長期保存の時は、湿気をとってから、防虫剤を入れ、湿気が少なく密封性のない場所や袋に収納してください。
  4. 部分汚れ以外は、直接洗わないでください。

真綿は絹

時々「真綿って絹なの?」と木綿の綿と混同されて尋ねられることがありますが、真綿は絹です。
『古事記』や『日本書紀』では『緜』又は『綿』と記されていましたが、江戸前期に木綿と区別するために真の綿という意味で『真綿』となりました。
皇室では天皇陛下が稲作、皇后様が養蚕を行いますが、古い記録では「魏志倭人伝」に、二三九年には魏の明帝に卑弥呼が絹を献上したことが記されています。

入金の由来

入金真綿は慶長大判の容器として袋の形状で考案され、入り金と命名されたと伝わります。
徳川家康から秀忠治世の三七〇年前のことです。
以来、福島県(伊達市保原町)で伝統製法を守り続ける全国唯一の歴史ある袋真綿です。

品質

絹は糸が細くなるほど品質と価値が高くなることをご存知ですか?
奥州・福島の羽二重絹(はぶたえ)が世界一と評価されるのは薄くて丈夫だからですが、同じ理由で、真綿にするとクッション性が高く、真綿の中でも入金真綿は布団の素材として最高級なのです。
シルク博物館(神奈川県横浜市)には、私ども産地(伊達市保原・石川彦太郎商店)の入金真綿が展示されております。

”本場”結城紬の原料

「軽くて柔らかい」と形容される国の重要無形文化財・本場結城紬は、その主原料が茨城県産ではなく福島県伊達市保原町産の入金真綿です。
元来、真綿は屑繭を原料としてきたものが、絣の精緻化に伴い糸が細くなってきたため、江戸時中期から最上級の入金真綿を用いるようになり、現在では99%が結城紬の原料として使われています。

重要無形文化財に貢献

要無形文化財に認定された際、定められた要件は、
  • 真綿のみ使用
  • 絣模様は手くびり
  • 地機で織る
の三件ですが、入金真綿の品質の高さが貢献しています。

紬糸の高級素材

平安中期に北九州から都へ調納されて都人に珍重された紬織りですが、絹の美しさの反面、太糸でゴツゴツとした地厚の堅い生地でした。
やがて時代とともに精緻で高度な織り方による、美しく柔らかな紬が登場します。
入金真綿は、その要件である、糸が一様に滑らかに引き出せる嵩高性や色艶の良さ、挟雑物(ごみ)のないという品質をすべて満たしています。

小手姫伝説

私どもの養蚕地としての歴史は飛鳥時代の約千四百年前に遡り、現在へと続いています。
崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺(崇峻天皇五年十一月三日)され、東国へ逃がした蜂子皇子を探し求めて崇峻天皇妃・小手姫が当地を訪れた際、周囲の山並に夥しい野生の蚕繭を見て「この土地は蚕を育てん土地なり」とこの地に止まる決心をし、里人に養蚕、機織(絹織物)を伝授しました。      

日本一(天皇杯)の繭

入金真綿の原料になる私どもの繭は天皇杯受賞(平成十年度農林水産祭蚕糸・地域特産品・佐藤修氏)になった日本一の産地繭です。

福島県は養蚕地

私どもは養産と絹織物の産地であるだけでなく、奥州種(蚕の卵)の本場という全国有数の産地です。
安政二年(一七七三年)に「奥州本場」の商標と鑑札を蚕種につけることが幕府から許可されてよりの養蚕地です。
養蚕は福島県北部を中心に全国第2位の生産高(平成十七年)で、一戸当たりの生産高は全国一です。

国産繭

時々、「原料は国産?」と質問されることがありますが、全粒国産です。
入金真綿は養蚕から真綿加工まで産地内(福島県)で行います。
産地ですから、品質に関わる重大な問題としてDNAすら違う外国産繭など一粒も混入することはありません。
また、屑繭を用いず、色、艶、形など上質な眉だけを選別するなど徹底管理しております。

秘録の真綿作り

真綿の製法は、最古の文献『養蚕秘録』(享和三年・1803年)でも、「真綿むき一年、灰汁の加減、四方の耳うすきを上手とす」と、真綿全体の厚みをそろえるのが難しいとされており、入金真綿の水準の高さが計り知れます。

伝統的職人技

入金真綿の製法は、明治以前から変わらない古い技術です。
羽二重の原料でもある福島の繭は糸が細く、絡みをほぐし均整に引き出し加工するには、経験と勘がすべてです。
その技術の差が僅かな厚みムラも無くして極上の真綿になります。

同じ袋形状の真綿でも海外産の帽子真綿(半円)の厚みムラが大きいのは、人の手ではなく竹などの道具を用いるためです。

国産袋真綿 輸入半円真綿

透過光線による真綿の厚さむら

蒸れをしらない

真綿布団について「夏は蒸し暑いんでしょ?」と問われることがありますが、基本的に真夏以外のオールシーズン快適に使えます。
真綿が細く柔らかな多孔質の絹糸でできているため、体からの水分をすばやく吸湿して溜めずに放湿するトランスポート性に優れていることと、寝床内の通気性が安定していることです。
真綿は蒸れの不快がなく快眠できます。

快適環境

快眠のための寝床内温度は、体温より2~3低めの、約33℃前後が良いと言われます。
真綿は呼吸することで寝床内の環境を整えます。

保温性と通気性

よく「羽毛と比べて保温性はどおなの?」と問われることがあります。
保温だけでなく通気性にも真綿は大変に優れています。
羽毛は羽の間に空気を抱えますが、真綿は、絹糸が多孔のため、糸そのものが空気を含みます。
そして、寝床内が暑くなると熱の圧力で空気が圧縮されて押し出るという通気性があり、暖かくて爽やかな快眠ができます。

美肌への近道

熱心な方から「絹は美人になるのよね?」と尋ねられることがありますが、美人というより美肌への期待感を持ってよいて思います。
真綿はつまり絹、絹は肌とほとんど同じ18種類のアミノ酸組成ですから、生体親和性があり、どなたにも相性が良いのです。
細胞の活力の増進や、血管の硬化を防ぎ若さを保つ美肌の働きがあると云われます。

安心・安全

健康を守る上で必用なのは、通気性・保温性・吸湿性・放湿性ですが、絹には雑菌の繁殖を抑える静菌性もあります。
天然シルク(真綿)は、安心・安全に生理機能を助け肌の健康維持へ働きかけます。

健康への貢献

健康への寄与では、有名な逸話があります。
米国にトラビスちゃんという、日光照射やわずかな摩擦でも火ぶくれになる難病皮膚炎の子がいました。
それを知った日本の商社マンが、私ども産地の羽二重絹を善意で贈ると、ミルクを飲めるほどに回復したと全米で美談報道されました。
「長生きしたければ絹にくるまって寝ろ」と、英国の格言にもあようですが、絹は世界的にも長寿と健康に貢献してきた長い歴史があります。









画像・文 JUN.YAMAMOTO


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